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フランス日常ばなし

*フランス日常ばなし*
このページでは、フランスで生活する中で気付いたこと、季節感のある興味深い話題を取り上げご紹介して行きます。

Fete des Gardians アルルの牧童祭(2005.05.04)

 しばらくこのページの更新が滞っており、スミマセンでした。
そのお詫びとしまして、毎年5月1日に行われる、アルルのFete des Gardians~牧童祭について詳細にレポートいたします!!
アルレジエンヌ(アルルの女)は噂どおり大変美しく、いまだ興奮が冷めないくらいです。 今年は3年に一度行われる、アルルの女王選出の年で、いっそう盛り上がっていました。

一日の始まりは、リス大通りの午前9時。プロヴァンスの伝統的で個性ある美しい民族衣装に身を包んだアルルの女性たちが、この通り目指して集まってきます。カマルグからは、白い馬を引き連れたガルディアン(牧童)たちが。このお祭りの主役は彼らです。5月1日は、すずらんの日でもあることから、ガルディアンの胸ポケットや、アルレジエンヌの片手には、すずらんのブーケが目立ちました。

アルレジエンヌたちは、お互いビズ(頬へのキス)で挨拶を交わし、そんな光景に観光客は釘付けになって、夢中でカメラのシャッターを切る。この日の朝は一時、霧が立ち込めていっそう幻想的な雰囲気だったんですよ~。

9時半近くになると、ガルディアンの馬にアルレジエンヌが得意のアマゾン乗りで加わって、街中を行進。市庁舎前を通り、ゴッホの絵(「夜のカフェテラス)」で有名なカフェのあるフォーラム広場へと向かいます。そこで短い儀式を終えてから円形闘技場前にあるマジョール教会へ。10時半にプロヴァンス語でミサが行われます。マジョール教会でのミサには一般人は参加できないということで、ほとんどの人たちは12時に行われるアルルの女王選出の場となる市庁舎前広場へ移動。

今年選ばれる女王は、19代目(1930年からの歴史があります)。選出の一週間前に7人の候補者が決まり、この7人の女性たちは衣装をまとって、当日7:30に市庁舎へと足を運びます。発表の12時までに、7人の審査員による投票が行われ、大勢の観客が集まった広場に面した市庁舎のバルコニーで、"LES DEMOISELLES D'HONNEUR(名誉ある女性たち)"と呼ばれる女王に選ばれなかった女性6人の名前がアルファベット順で読み上げられ、紹介されて行きます。最後に呼ばれた人がアルルの女王というわけです。

アルルの女王が決まる瞬間、選考委員長がプロヴァンス語で「Pople d'Arle,veici ta reino!」と叫び、女王の名前が告げられます。第19代女王となったのは、オレンジのコスチュームが印象的だったナタリー・シェーさん。


アルルの女王になるためには以下の条件が必要とされるそうです。

- 18~24才であること
- アルル、またはアルル地方の生まれであること
- アルル、またはアルル地方在住であること
- 独身であり、また女王就任中も独身でいることを約束できること
- アルルの伝統的なヘアスタイル、民族衣装の着付けを完璧に習得していること
- アルルの歴史、建築、モニュメントや文学、プロヴァンス語、アルル地方のしきたり、民族衣装について
高い教養を身に付けていること
- 就任期間は3年であり、更新不可であること




アルルの女 ○ スナップ特集
カメラを向けた私に気付き、 微笑んでくれました
個性的な色あわせが目を引きます

繊細なレースに、ベロアのリボン

アルレジエンヌ&ガルディアン
日傘を差したアルレジエンヌ
どこからみても、うっとりする美しさ
プチサイズのアルレジエンヌ
マジョール教会へと向かう一行

そして16時半から、円形闘技場で一大イベントが行われました。この模様については近日、またアップいたします!

ムスティエサントマリー(2004.12.05)

  ムスティエ陶器で名が知られている村、ムスティエサントマリー。気軽に出かけてみたものの、ここまでの道のりは本当に長~い!しかもくねくねうねった道が延々と続き、車酔いモードでした。でも、そんな思いをしてまで来る価値が十分あるところです。今までコートダジュールからプロヴァンス地方までかなりの街を訪問してきましたが、ここはどこか異質な世界が広がっています。

まず向かったのは、岩山の上にあるラ・シャペル・ノートルダム・ドゥ・ボーヴォワール(La Chapelle Notre-Dame de Beauvoir)。急でボコボコしたすべりやすい石畳を一歩一歩気をつけて上がっていくと、シャペルの両側にある2つの岩山の間の空に、黄金の星が浮かんでいるのに気づきました。私は初めて聞く話だったのですが、このシャペルには、シュヴァリエ(騎士)の奇跡が起こったという伝説があって、中世に十字軍とイスラム軍の戦いに出た一人のシュヴァリエが、敵であるサラセン人の捕虜となった時、「無事故郷に帰ることができたなら、あなたに星を捧げます」と願をかけ、この願いが奇跡的に叶ったことから神への誓いどおりにシャペルの頭上に星を献上したそうです。
この星は、両側にある2つの岩山から鎖で固定されています。ラ・シャペル・ノートルダム・ドゥ・ボーヴォワールは、敬虔な信者にとっては、大変意味深い礼拝堂であり、遠方からも信者が参拝にやって来るとのこと。シャペルへ向かう道には、「十字架の道」を表現したオブジェがあちこちにあって、その意味深さが伝わってきます。ムスティエ村=陶器の村としか頭になかった私には、この村の宗教色の濃さは驚きの一つでした。ムスティエ村の最初の住人も、レランスの修道士たちだったそうです。

岩山のふもとに広がるムスティエ村は、滝あり小川あり・心地よい水音に溢れています。小川に面したカフェ・レストランもあり、思い出深いディナーやティータイムを楽しめそう。陶器のお店があちこちあるものの、想像していたアトリエ兼ショップといった感じではなく、ただ売っているだけのお店しか目に付きませんでしたが、現在19のムスティエ陶器のアトリエが活動しているそうです。ヴァロリスと同じくその地の特産品に合わせて、通りの名前が書いてあるプレートまでもがムスティエ陶器。

ムスティエ村は、17~18世紀に世界中からムスティエ陶器の高い評価を受け、ヨーロッパ各国の有力者にも愛用されるほどその名が知れ渡りましたが、 19世紀に入ると他国の磁器やイギリス陶器に押され、1874年にはすべての工房の釜の火が消えていきました。 しかし、1927年にマルセル・プロヴァンスにより、ムスティエ陶器は再び息を吹き返し、今日に至っているそうです。

頂上にあるシャペルと星
(星、なんとか見えますか?)
シャペルへ向かう道の途中、遠方に青緑色のサントクロワ湖が見えます
ムスティエ村前景。村の教会屋根にはハトがびっしりで不気味だった

こんな陶器のお店があちこちにあります

水源豊かな村

通り名の書かれたプレート。これもムスティエ陶器で、村のシンボルの星も忘れずアピール。


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メルカントゥール国立公園(2004.08.20)

 前出の「カランク」の回で予告していました、メルカントゥール国立公園内の山へトレッキングに行って参りました!
一言にメルカントゥール国立公園といっても、この範囲はとぉ~っても広いんですが、その広さ68,500ヘクタール!お決まりの比較をすると、東京ドームの14,574個分(比較対象小さすぎ?(^-^; )。ヴェルドン渓谷―ベヴェラ渓谷間約680キロにわたって広がっています。今回行ってきたのは、イタリア国境に限りなく近いCasterinoという町から出発し、Fontanalbeと呼ばれる区域を周るコース。
本当はVallee des Merveilles と呼ばれる場所に行きたかったんだけど・・・。まず名前を聞くと行かずにはいられない(訳すと『素晴らしき驚異の渓谷』)。また、訪れた人がそこの景色を絶賛していたこと、青銅器時代の古人が石壁に刻んだ壁画も見れるというので惹きつけられたのです。ですが、この渓谷まで行くには、登山のための準備をしっかり整え、山小屋もしくはテントで一泊しない限り辿りつくのが難しいほどの距離と難度があります。久しぶりのトレッキングだし、まずは中級コースを選んでVallee des Merveilles へは次回チャレンジとなったわけです。

冬は出発地点のCasterinoでさえ深い深い雪に覆われ、ラケットと呼ばれる雪靴がないと、とても前に進むことができません。5月下旬に一度来たときもこの深い雪に負け、挫折しました。それで雪が溶け切る7月の半ばまで待ったのです。運がよければ野生のマルモット、アーミン、りっぱな角を持った山羊に遭遇することも。私は山羊を見かけましたが、マルモットには会えず。巣なら見つけたんですけどね~(悲)。
Fontanalbeまでのコースは、中級とはいえかなりハードでした。石や岩がゴロつく、足元が不安定な道が延々と続くので、結構足が疲れるのです。ラストスパートのLac Vert(緑の湖)への坂道は、心臓破りとも言える。。。(大汗)。 Lac Vertに到着!となった時に雨が降り始め、写真がちょっとガスっています。あわてて山小屋へ逃げ込み、軽食を取ってから早めに切り上げることになりました。山の天気って本当に変わりやすい。やっぱり雨合羽は必需品ですね。天候のせいで目的地でのんびりとは行きませんでしたが、往復7時間完踏!です。美味しい空気をたくさん吸った後の心地よい疲労。いい汗かきました。

メルカントゥール国立公園
滝
限りなく普段着に近い?おじさまたちもトレッキング
迫力のある滝
ところどころにピンクの絨毯
Lac Vert de Fontanalbe
refuge
野生の山羊

これが終点Lac Vert(緑の湖)。標高2,200mまで登らないと見れない景色ですよ~。

休憩した山小屋。たくさんのランドナー(ハイカー)憩いの場所

5月に見た野生の山羊

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カランク(2004.07.14)
カランク今日はフランス独立記念日・パリ祭で祝日です。シャンゼリゼでの軍事パレードが終わり、今テレビでは毎年恒例、エリゼ宮でシラク大統領へのインタビューが放送されています。発送作業もなく余裕のある今日は、レストランで夕食をとった後、海辺に上がる花火を見て、映画でも見て帰ろうと思っています。本格的なバカンスシーズンに突入したからには、少し夏らしい話題を。

先月、マルセイユ近辺を訪れたときに撮った写真をご紹介。本番のプロヴァンスはやはり違います!ニースでセミなんてまず鳴いていないのですが、ま~この辺りは暑さを増幅させるセミの鳴き声がすごいのです。青々とした平地の続く色彩豊かなプロヴァンス風景にまたも魅了されてしまいました。

マルセイユのそばに、カランクで有名なラ・シオタ、カシスという町があります。カランクとは地中海の岩で囲まれた入り江のことを言うのですが、昨年ここでバカンスを過ごした友人の話を聞いて、一度はここで泳いで見たい!と思い、高速で3時間半かけプロヴァンス風景てわざわざ来たわけです。カランクの白い岩肌、青い海と空、遠くに見える切り立った岩山がなす風景は素晴らしいものでした。ところが外はじりじり肌が焼けるように暑いのに、水の中は冷た~い!基礎体温が高いと思われる西洋人でさえ、「氷水のよう!」と叫んでいて、ほとんどの人が海辺でまったりモード・・・・。昨年のような猛暑が懸念されていたフランスですが、猛暑どころかこの夏、どうも天候が不安定なんです。数日前には雷雨だったし、先週泳ぎに行った時にも風が強くてまたも海の水が冷たいし・・・。7月も半ばになろうとしているのに、海水浴を満足に楽しめていないのです。

この夏、メルカントゥール国立公園内の山々をハイキングする予定を立てているので、今後その模様もご報告するつもりです。 また、南フランスの夏をお届けしますね~!


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夏至の日の音楽祭(2004.06.30)
フェット・デュ・ラ・ミュージック6月21日、夏至の日。一年で一番日の長いこの日は、フランス各地で大々的な音楽祭"fete de la musique"が開かれます。このフェットの始まりは1982年で、今ではフランスからヨーロッパ、そして世界中へと広がり、定着しているようです。

首都のパリでは、トロカデロ広場・シャイヨー宮前に、特設会場が設置され、大物アーティストたちが音楽の競演。その模様はFRANCE2で生放送されます。ライトアップされたエッフェル塔と噴水をバックに、舞台を取り囲む大勢の観客たちは踊り騒ぐ・・・。とにかくものすごいひとだかりです。

ニースでは、メインの会場はやはりマセナ広場。歩行者天国区域や旧市街、海沿いのプロムナード・デザングレにも、プロアマ問わず、複数の小グループがあらゆるジャンルの音楽を、気のままに演奏して楽しんでいます。一番多いのはテクノ系でしたね。 右の写真は、旧市街にある裁判所前広場の様子。一体、みなさんどこからやってきたの??というくらい、人、人、人!!で埋め尽くされています。

夜の10時過ぎに騒音を立てると、容赦なく警察を呼ばれてしまうこの国でも、夏至の日は深夜過ぎても音楽が絶えることがありません。うちの近所では1時半過ぎまで心地よい音楽が流れていました。
さらに来月7月には、ニースのシミエ地区で行われるジャズフェスティバル(2004.7.21~2004.7.28)、ジュアンレパンのフェスティバル(2004.7.10~2004.7.20)と音楽関係のイベントが目白押し!夏の楽しみはまだまだこれからです!!

○ Fete de la Musique 公式ページ https://fetedelamusique.culture.gouv.fr/

○ ジュアンレパンジャズフェスティバル公式ページ https://www.jazzajuan.com/


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5月1日はすずらんで(2004.05.03)
すずらん5月1日はメーデー。1886年にアメリカの労働者たちが、8時間労働制請求運動を行ったことがきっかけとなり、国際的な労働者の日となりました。フランスでは、1947年から5月1日が祝祭日&有給休暇となっており、法律ですべてのお店が休業するよう義務付けられています。

この日、フランスにいる方は、街のあちこちですずらん(フランス語でMUGUET=ミュゲ)が売られているのを見ることができるでしょう。
フランスでは、幸福のシンボルであるすずらんをプレゼントする習慣があるのです。森へすずらん探しにでかける人、遠方の友人や家族に、すずらんのメッセージカードを贈る人もいます。

私もすずらんの花一輪をいただきました。こんなに小さいのに、とっても良い香りを放っています。

ヴィル・フランシュ・シュール・メールのお祭り(2004.03.05)

アップするのがすっかり遅くなってしまい、旬な話題ではありませんが、今回はニースのお隣にある小さな港町、ヴィル・フランシュ・シュール・メールのお祭り「Combat Naval Fleuri」へ行った時のご報告です。
この日2月23日は、風がものすごく強くて天候は厳しかったのですが、風にも負けず、寒さにも負けず、沢山の人が集まり賑やかなお祭りとなりました。
趣向を凝らしたユニークなオプジェと花で飾られた舟々が、ミモザと赤いカーネーションを投げ合って花合戦。私が見学したのは、ずいぶん後方だったため、お花をゲットすることはできませんでしたが、投げられる花にはカーネーションのブーケまで!色彩と音楽に溢れた素敵なお祭りだっただけに、快晴で海の青がもっと鮮やかだったら・・と残念でなりませんでした。

今年は悪天候が続いたのと、タイミングが合わず、結局ニースのカーニバルには参加できず仕舞い。
昨年のパレードの写真ならたくさんあるんだけどなぁ・・・(T_T)
地元のカーニバルに全く触れないのも寂しいので、最後の写真にカーニバルの王様を載せておきました(笑)
2004年は、Roi de la Clonerie「クローンの王様」。で、下方にカプセル入り・王様のクローンたちが入っているわけです。

ヴィル・フランシュ・シュール・メール
花とオブジェで華やかに彩られた舟々
観衆へ花を投げるおじさん
カーニバル恒例・スプレー攻撃に遭った人々
::おまけ:: 2004年ニース・カーニバルの王様

ミモザ祭り(2004.02.17)

2月に入って、 春を告げるお祭りが目白押し!まずは、地元ニースのカーニバルよりも先に、モンドリュー・ナプールのミモザ祭りに行ってきました。ここのお祭りは初体験だったのですが、こじんまりとしていながらも、伝統を感じる温かみのあるお祭りでした。プロヴァンスの民族衣装にミモザの花車。パレードには、サンレモやピサからやってきたイタリア人グループも加わって賑やかでしたよ~。花車の種類は決して多いとは言えないけれど、一連のパレードは観客の前を3周もしてくれたし、花車から観客へ投げられるミモザの量が多く、獲得率が高いのが嬉しい。私もミモザの「ブーケ」を持ち帰ることができました。
それでは早速、会場の模様を写真でご紹介しましょう。

ミモザ祭り プロヴァンス民族衣装 プロバンス民族衣装
花車の運転手 花自転車 ミモザ自転車
マント肩にミモザ刺繍 ミモザ飛行機 ミモザ傘

さて、次はどこのお祭りに行こうかな・・・♪

Saint-Valentin サン・ヴァランタン(2004.02.08)

バレンタインデー周知のとおり、2月14日はバレンタインデー。フランス語読みだと、 サン・ヴァランタンです。フランスでも同じく恋人たちの日ですが、日本とちょっと違うのは、女性が男性へ一方的にチョコレートをプレゼントするのではなく、恋人同士がチョコレートに限らず、贈り物をし合う日なのです。かつては、男性が女性にプレゼントをしていたらしいのですが。そんなわけで、女性用の下着を売る店などにも、バレンタインの広告があったりするんですね~。
バレンタインの歴史をたどると、古代ローマ時代にまで話がさかのぼるというから驚きです。

先日、とっても素敵なチョコレートにめぐり合えたので、ご紹介します♪流線状の模様が入ったフェールの赤い箱に、一粒一粒選りすぐったチョコレートを詰めてもらって、箱の上からビロードのような質感のコサージュ&リボン。さらに、オーガンジーの袋まで付けてくれました。この美しいパッケージにうっとり。日本行きのプレゼントなので、せめて写真を残そうと撮影しちゃいました(笑)
購入したお店は、Puyricard。プロヴァンスで有名なショコラティエで、職人さんの手で作られた、保存料を一切使用しないピュアな味がご自慢。

春の足音(2004.01.25)
ミモザ
南フランスではミモザが咲き始めました。マルシェやお花屋さんもミモザで華やかに彩られ、なんとなくウキウキしてしまうこの頃。日も少しづつ長くなってきたし、近づく春を感じます。もう1ヶ月足らずでニースのカーニバルなんですよね(2004.2.13~25)。プロムナード・デザングレでは、もう客席の設置が始められており、準備は着々と進んでいる様子。中央郵便局にもカーニバルのハリボテ人形が飾られていました。

ニースのカーニバルほどは知られていませんが、カンヌ近くにあるMandelieu-La Napouleという街では、la fete du Mimosaというミモザ祭りが催されます。今年は2月6日~15日が開催期間。詳細は以下のアドレスへ。プログラムも見ることができます。 https://www.ot-mandelieu.fr/

この街は、capitale du mimosaという副題が付くように、ミモザがご自慢なんです。近くにforet de mimosa(ミモザの森)があって、春ともなると、一面ミモザが咲き乱れ、それはそれは綺麗です。赤褐色の岩山が印象的なエステレルの絶景ポイントと共に足を運びたい場所。ミモザのイエロー、空と海のブルー、赤褐色の断崖と色彩に溢れている素敵なところです。

グラースとボルム・レ・ミモザ間には、「La route du mimosa(ミモザ街道)」と呼ばれるところがあって、主にポイントとなる8つの街があります。モンドゥリュー ラ・ナプールもこのポイントのうちの一つ。次のアドレスに詳しい情報があります。地図が掲載されているので、位置が掴めやすいですよ。
https://routedumimosa.com/fr/

ミモザのシーズンである2月には、Mandelieu-La Napouleだけでなく、この街道上のいくつかの街でもミモザ祭りが開かれます。 例えば、

イベント名
開催地
開催期間
Sainte Maxime
(サント・マキシム)
2004年1月31日~2月1日
Bormes les Mimosas
ボルム・レ・ミモザ
2004年2月22日

などです。どのサイトにも写真があるので、様子がバッチリ分かります♪
ミモザ好きな私としては、今年こそミモザ祭りに行きたい!その時はこのページでレポートしますね。

冬のSOLDES!(2004.01.09)
フランスバーゲン模様 ニースでは1月7日からソルド(バーゲン)が始まりました。「フランスでは」でなく、「ニースでは」と書いたのは、ソルド開始日が地方によって違うから。ソルドについては細かく法で定められており、開催期間も各シーズン最大6週間と定められています。開始日は、各地方知事が業者との討議の後、決定します。そんなわけで地方によって開催日に違いがあり、他店より一足お先に安売りしちゃおう~ということも許されないんですね。

いつもトップを切ってソルドを始めるのは、やはりファッションの中心地パリ。気合いの入ったデパートやブティックでは、開始日の深夜0時から店を開け、夜通し客を受け入れる。地方都市のニースはだいたいパリの数日遅れでソルドが始まることが多く、ニュースでパリのソルドの熱狂ぶりを見ながら我慢、我慢の数日を過ごすことになるのです。しかしこの冬は、なぜかパリと同日。ソルドの開始日が早まる年は不景気・・・などとよく言われるので、そういうことなんでしょうか?

私は初日に出かけてきたんですが、予定外のものまで買い込んですっかり散財してしまいました(T_T)。ソルド開催中は、なるべく街を歩かないようにしないと。誘惑が多すぎる・・・・

1月6日はレピファニー(2004.01.06)

 日本でも数年前からオシャレなパン屋さんなどで見かけるようになったガレット・デ・ロワ(Galette des Rois=王様のお菓子)。このアーモンドクリームの詰まった美味しいパイ菓子は、フランスで1月6日のレピファニー(L'Epiphanie)」と呼ばれるキリスト教の祝日を祝って食べるものです。レピファニーは、御公現、主顕節とも言われ、東方の3王(博士)=Gaspard, Melchior et Balthazar の来訪により、キリスト教が神の子として公に現れた事を記念する日です。レピファニーという言葉の語源は、ギリシャ語のepiphainoで、「出現する」という意味を持っているのだとか。

ガレット・デ・ロワの主流は、前に書きましたようにアーモンドクリームの入ったパイなのですが、実は地方によって形や材料に違いがあるのです。プロヴァンス地方の伝統的なガレット・デ・ロワは、クーロンヌ(ドーナツ型)のブリオッシュケーキ。その表面は砂糖でコーティングしてあってつややか。さらにフルーツの砂糖漬けがトッピングされています。(甘そ~!!

ガレッド・デ・ロワには必ず紙製(だけどちゃんとゴールド)の王冠が付いてきて、この王冠はパイを切り分けた時に、生地の中に一つだけ潜んでいる「フェーヴ(feve)」と呼ばれる陶製の人形に当たった人の頭上に輝きます。つまり王様(または王女)になれるわけです。このフェーヴとは空豆のことで、昔は言葉通り本物の空豆を入れていたそうですが、最近のフェーヴは人物系、動物系、小物系と本当に形は様々。例えば我が家の昨年のフェーヴは傘を持ったムッシュー、今年はエスカルゴでした。食べる喜びもあるけれど、どんなフェーヴが出てくるのかも大きな関心の一つ。毎年コレクションしている人もいるようですよ。
昨日まではガレッド・デ・ロワを写真に撮ろうと思っていたのに、日にちが変わるとすっかり忘れていて、もう食べちゃいました(T_T) ごめんなさ~い!ちなみに今年は「王女」にはなれませんでした(悲)

フランスの年末年始(2004.01.03)

追記 : ヤドリギを飾っているお宅を発見!写真を掲載します。(2004.1.14)

 ヤドリギ
新年明けましておめでとうございます。世紀越えから4度目のお正月だなんて、本当に早いものです。今年もフランスでの年明けを物足りなく感じながら、日本の情緒あるお正月を恋しんでいます。何度かフランスで年越しをして感じたことですが、こちらは年が明けてしまえば得にこれといった行事もなく、年越しカウントダウンで大いに盛りあがると言った感じ。クリスマスは家族で、年越しは恋人・友人とわいわいというのがフランス流。日本と全く逆ですよね。

深夜0:00を迎えると、周囲の人たちと「Bonne Annee!!(ボナネー!!)」と言い合い、ビズ(頬へのキス)をしながら新年を祝います。あちこちで花火や爆竹、車のクラクションなどけたたまし音が鳴り響く瞬間です。最近はフランスでも携帯電話の普及率が高いので、これに電話の呼び出し音が加わりました(笑)
そして親しい人たちと、新年の願いを打ち明けながら、その願いが叶うようお互い願をかけあうんですね~。なかなか微笑ましい光景です。
ニース屋外では、やはり海沿いのプロムナード・デザングレが賑やか。シャンパンを持ち寄って、海辺で乾杯する人が多く、芳しいシャンパンの匂いが充満しています。
飲んで笑って食べて踊って。明け方まで続くソワレが終わる頃には、もうクタクタ。多くの人がこんな感じなので、元旦って怖いくらいに静かなんです。おかげで今年も昼過ぎまで熟睡できました~。

おせち料理に相当するような料理はありませんが、年賀状はあるんです。こちらではcarte de voeuxと呼ばれるグリーティングカード。直訳すると「願いのカード」。Meilleurs voeuxというのが挨拶の決まり文句です。クリスマスカードと一緒のような扱いなので、クリスマスっぽいデザインのものが多いんですよね。毎年不思議に思うのですが、フランスってクリスマスが過ぎても、年を越してもテレビで流れるコマーシャルにまだサンタが出るし、クリスマスイルミネーションもずいぶん先まで取り払われないのです。みんな少しでも長くクリスマス気分に浸っていたいのでしょうかねぇ?

一応、ガリア人の時代から言い伝えられている、新年の伝統的なしきたりというのはあるらしいのです。
それは年明けである1月1日深夜0:00に、ドアの上に飾ったgui(ヤドリギ)の枝下でキスをし合うと幸福が訪れる・・・といったものなのですが、このお飾り、私は実際に見たことがない・・・。忘れられつつある習慣なのか、地方によって多少違いがあるのかな? ヤドリギは、幸福と長寿のシンボルで、ガリア人の時代では聖なる木であり、あらゆる悪事から身を守ってくれる、魔よけの意味合いを持っていたのだとか。

通常、1月2日には日常生活、すなわち仕事始めになってしまうフランスのお正月ですが、今年は週末の配置が良く、1月1日の元旦、1月3、4日の週末の間の平日金曜日をポン(pont=「橋」の意)にして休暇を取り、連休にしている人が多いようです。このポンと呼ばれる連休の取り方は労働者にとっては喜びの一つなのですが、残念ながら2004年は祝日が週末にかかることが多く、ポンできる可能性が低いのだそうな。これ、ニュースでやっていたんですけど、新年早々もうバカンスの話?っていうのが笑えますよね。

LA POSTE フランス郵便局(2003.12.27)

オ・バルコン・デュ・ミディの商品発送窓口となるフランス郵便局ラ・ポスト。
一体どんな感じでどんなサービスを行っているのでしょうか?
フランス郵便局郵便局のマークは、イエロー地にブルーの文字。シンボルマークは封筒が鳥のように飛んでいるようなイメージ。
関係ないけど、パリの郊外線、RERの車内もこんな色の組み合わせですよね。
フランスの郵便局&梱包材はどこかかわいらしさがあって、私は旅行へ行く度に郵便局で小包用の黄色いボックスを買っては持ち帰っていました。日本の雑貨屋さんでも時々見かけたこのボックスは、もう売られていないのですが。今あるのは、PRET-A-POSTER(プレタポステ=「発送準備OK」の意)と呼ばれる送料込みの梱包材で、POSTEXPORT(国際小包用)というボックスなどがあります。これは仕向先のゾーン、重量によっていくつかタイプがあります(プリオリテ便扱い)。 送料が含まれているので、重量を考えて使わないと損をします。前みたく気軽に買える梱包材を扱って欲しい・・

書籍用封筒 2キロボックス
コリシモ
書籍用の送料込み封筒。どこかプロヴァンス風?

アメリカ、アジア、オセアニア行きPostexport・2キロボックス

ボトル用Colissimo(コリシモ)
ワインの発送はコレで。保険付きで安心。


郵便関連グッズは、パリの郵便博物館(LE MUSEE DE LA POSTE)併設のブティックで、いろいろなものが買えるんです。場所はモンパルナスタワー近くの15区。私がここを訪れた時は惜しくも改装中の時期で、博物館には入れなかったのですが、ブティックで郵便ポストの形をした貯金箱、配達車のミニチュア、ボールペン、キーホルダーなどなどいろいろ買い込みました。おみやげにもイケます♪切手収集家にもたまらないブティックのようです。

切手と言えば、毎年毎シーズン、イベントごとに魅力的なデザイン切手を打ち出すラ・ポスト。
街角の小さな郵便局だと売っている種類はだいぶ限られてしまいますが、中央郵便局へ行くと、額入りで豊富な種類の切手たちが紹介されています。ポスターで有名なレイモンド・サヴィニャックデザインの切手もあり、思わず買いそうになりました(笑)
こちらでは2003年クリスマス、年末年始向けのコレクションをご紹介。
小鳥がヒイラギの葉をくわえているデザイン(0.50ユーロ)。かわいいでしょ?もちろん今年はこの切手を貼って日本の家族、友人にクリスマスカードを送りました♪他にはクリスマスカードと切手付き封筒セットや、Livre des timbres なる切手本まであるんです。バレンタインにはハート型の切手、サッカーワールドカップの時期には、サッカーボールの形をしたユニークな切手も出ていました。 また社会貢献の意味を持つ切手も。特定の切手を買うと、そこから得られる収入の一部を赤十字に寄付するといった類のものまであります。

2003年切手
2003年クリスマス
2003年Joyeuses Fetes "Meilleurs Voeux"
左はカルネと呼ばれる10枚綴りの切手シート表紙
サヴィニャックの切手。う、牛と踊ってる!
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